ご注意:ミュージカル『ウキヨホテル』のネタバレがございます。
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コロナ禍の中、ウキヨホテルプロジェクトは1/6の縮尺で、河田の自宅に劇場を作り、1/6シアターと名付けました。
1/6は、ドールの縮尺サイズのひとつです。
ドールの役者たちに、『ウキヨホテル』を演じていただきました。
ウキヨホテルプロジェクトは来年度、全幕、人形たちと『ウキヨホテルプロジェクト』をアトリエにて撮りおろし、それに基づいて、音楽家と音楽を制作する予定です。
『ウキヨホテル』1/6バージョン、少しだけご覧ください
空襲警報発令
逃げ惑うウキヨホテルの娼婦たち あたりは火の海 できることは呆然と眺めるだけ 男「燃えている! 燃えている!
ウキヨホテルが終えている! 俺のウキヨホテルが燃えている!
俺の城! 俺の夢! 俺の全て!
あの地獄のような関東大震災でも、崩れることがなかった、横浜の砦!」駆け寄るメイドのヤエ 男の名前はクラタヂサブロウ
メリケンお浜(ハマコ)と共にウキヨホテルを作り上げたオーナークラタ「誰か、この火を、この火を消してくれえええぇぇ」 ヤエ「ハマコさんは、もう一度、あの燃え盛るウキヨホテルに戻っていったんです」 クラタ「ハマコ・・・何のために・・・」 そこに、燃え上がる扉が開く 彼女こそ、メリケンお浜(ハマコ) ハマコ「火をもらってきたの・・・煙草の火を」 クラタ「その煙草の火は・・・燃え上がるウキヨホテルの火」 ハマコ「この火は私のウキヨホテルを焼いている火、思い出を、涙を、幸せを、何もかもを灰にさせている火
そして今、私のこの煙草に移った火は、私に、そんな昔の思い出はどうでもいいじゃないかと忘れさせてくれる火・・・
さよなら、ウキヨホテル。
楽しかった・・・とても・・・とてもね・・・ウキヨホテル・・・ありがとう・・」
時は一気に遡る・・・1920年、横浜港 人力車夫たちが、横浜港と娼館街を、客をのせ往来している その男たちの中にクラタがいた
横浜遊郭で、クラタを呼び止める女 ハマコ ハマコ「車引きのクラタさんってのはあんたで、間違いないかい?」 ハマコ「いつもありがとね、私のことをお客さんに薦めてくれて」 ハマコ「どうだい、これから私と組まないかい? 私の部屋まであがっておいでよ」 クラタ「もしも、もしも、メリケンお浜って女と会うことがあるとしたら、笑われてもいいから話したいことがあったんですよ」 クラタ「自分は自分が思う・・娼館を作ろうと思ってます」 ハマコ「あなたが?」 ハマコ「娼館・・」 クラタ「その名前はもう決めてある」 クラタ「ウキヨホテル」
ディレクション 河田唱子
照明 関矢幸恵
Ukiyo Hotelロゴデザイン 渡辺美和 (SABI.iro.design)
衣裳 河田唱子 / Rimdoll / バーバラ洋装 / mbchills
ハマコの帽子 KEIKO IGATA
大道具 Belachix Doll World / Chinese Catin Old Times / Victoria Mini Land
MagicMiniHouse / KofanArt / HHCdolls
座席座布団制作 赤谷真紀
iPhone撮影 河田唱子
記録写真 加藤甫
協力 笹浦暢大 ニイモトイチヒロ 高円寺シアターバッカス
制作 Ukiyo Hotel Staff