『Ukiyo Hotel Bar』で演奏される曲目のご紹介をしていきます。
Sing, Sing, Sing (With a Swing)(Louis Prima)
1936年に発表された「スウィンガーの王様」こと歌手・トランペット奏者のルイ・プリマによって書かれた曲で、最初はニューオーリンズ・ギャングによって収録された。ブランズウィック・レコード(英語版)によって1936年に発売された。スウィング・ジャズの代表曲の一つとして知られており、特にフレッチャー・ヘンダーソンが編成を担当したベニー・グッドマン楽団の音源は有名である。
In The Mood(Joe Garland)
1939年にグレン・ミラー楽団の演奏によりヒットしたことでも知られ、グレン・ミラー楽団の代表曲ともなっている。サクソフォーンによる軽快なテーマのフレーズ、エンディングのトランペットのフレーズなど、全般にわたる華やかな曲調がビッグバンドの代表的な楽曲として知られる、ビッグバンドではお馴染みの楽曲のひとつ。
Take the ‘A’ Train(William Thomas “Billy” Strayhorn)
1939年にデューク・エリントンが楽団のピアニスト兼作編曲者であったビリー・ストレイホーンに作詞・作曲をオーダーして作られた作品である。1941年にエリントン楽団の演奏でレコードが発売され大ヒットした。以来、エリントン楽団のテーマ曲として広く知られている。エラ・フィッツジェラルドとの競演でも名高い。この曲の題名と歌詞には、「(ジャズを楽しめる)ハーレムに行くなら、速く行ける “A”看板の電車にお乗りなさい」という意味がこめられている。
Lover, Come Back to Me(Sigmund Romberg/Oscar Hammerstein II)
1928年のブロードウェイのオペレッタ/ミュージカル『ニュー・ムーン』のために制作された、スタンダードナンバー。ミルドレッド・ベイリーの得意曲であり、ビリー・ホリデイやナット・キング・コールの録音も有名。歌唱の場合はスロー・テンポが多いが、演奏ではむしろアップ・テンポが優勢である。
There‘s No Business Like Show Business (Irving Berlin)
1946年のミュージカル『アニーよ銃をとれ』で歌われたナンバー。歌詞の内容は、ショー・ビジネス界の生活の豪華さや興奮に対する、少々皮肉めいた賞賛である。この曲は、1954年の同名映画『ショウほど素敵な商売はない』でも主題歌としてエセル・マーマンによって歌われた。
I Wanna Be Loved By You(Herbert Stothart, Harry Ruby, Bert Kalmar)
1928年のヘレン・ケインの歌唱で発表された。彼女はその赤ん坊のような喋り方や、歌詞のおまけに付けられたスキャットの歌い方から、「ブブッパドゥ・ガール (Boop-Boop-a-Doop Girl)」として知られるようになった。2年後、ケインをモデルに、ベティ・ブープがカートゥーンのキャラクターとして創作された。また、この曲は、マリリン・モンローの最も有名な歌唱のひとつであり、ビリー・ワイルダー監督作品の古典的喜劇映画『お熱いのがお好き (Some Like It Hot)』にとりあげられた。
The Lady is a Tramp(Richard Rodgers/Lorenz Hart)
1937年にミュージカル『青春一座』(Babes in Arms)のために書かれた曲。様々なミュージシャンにカヴァーされ、スタンダードナンバーとして知られている。様々な歌手が各国語でカヴァーしており、日本でも、2004年に東京事変がファーストシングルのカップリングに「その淑女ふしだらにつき」としてカヴァーが収録されている。
文責:ニイモトイチヒロ